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【第二新卒とは】いつまでが対象?求められる理由と転職活動のポイント5選

この記事には広告が含まれます。

  • 第二新卒・新卒・既卒の違いは?
  • 自分は第二新卒に当てはまる?
  • 第二新卒として転職活動をする際の注意点は?

第二新卒は一般的に新卒入社から3年以内に退職し、転職活動を行うビジネスパーソンです。転職市場で注目、評価される一方で、早期退職を懸念されやすいなどの課題もあります。この記事では、第二新卒の定義や転職市場で評価される理由や転職活動のポイント、おすすめの職種を解説します。

第二新卒の転職活動は、新しいキャリアを築く大きなチャンスです。ポイントを押さえて新たな一歩を踏み出しましょう。

目次

第二新卒とは新卒入社3年以内に転職活動をする人

第二新卒とは、一般的に新卒入社後1〜3年程度で転職活動を行うビジネスパーソンを指します。第二新卒に該当する年齢層は、20代前半~中盤です。しかし明確な定義はなく、企業によっては第二新卒の位置づけを「20代」「大卒の20代」としているケースもあります。第二新卒と新卒、既卒の違いは以下のとおりです。

第二新卒と新卒の違い

第二新卒と新卒の違いは、就業の有無や該当する年齢、企業から期待される内容などです。新卒は学校を卒業してすぐに就業する人を指します。新卒に該当する年齢は一般的に学校卒業後の18~22歳、第二新卒の場合は学校卒業後3年以内の21~25歳前後です。第二新卒は大卒のみが対象の場合もあるため、注意しましょう。

企業が新卒に期待することは、企業文化への適合や熱意、ポテンシャルです。第二新卒はすでに社会人経験があるため、基本的なビジネスマナーやスキルがあることが期待されます。多くの第二新卒者は、前職で新人研修や教育を受けており、新卒向けの研修時間やコストの削減、即戦力が期待されます。

第二新卒と既卒の違い 

第二新卒と既卒の違いは、社会人経験の有無です。既卒は卒業後に正社員として就職したことがなく、社会人としての経験がない人を指します。卒業後パートやアルバイトとして働いていた場合でも職歴にはカウントされず、第二新卒には該当しません。明確な基準はありませんが、既卒として扱われる期間は卒業後3年以内です。

応募できる採用枠は第二新卒、既卒ともに企業により異なります。一般的に、第二新卒は中途採用枠に該当しますが「第二新卒歓迎」の新卒枠にも応募可能です。既卒を新卒枠で採用する企業が増えています。しかし、新卒枠に既卒が含められていない企業もあり、応募企業の募集概要をよく確認する必要があります。
» 既卒と第二新卒の違い

第二新卒が転職市場で注目される理由

第二新卒が転職市場で注目される理由

第二新卒は転職市場でも注目されています。第二新卒として企業に応募する場合、企業側が第二新卒に注目している点を積極的にアピールすることが大切です。注目される理由は以下のとおりです。

  • ポテンシャルが高い
  • ビジネスマナーが身に付いている
  • 研修コストが抑えられる
  • 柔軟性に優れている

ポテンシャルが高い

第二新卒は、年齢の若さゆえ新しい知識を吸収する能力が高く、長期的に成長できるポテンシャルがあると考えられます。キャリアを一度失敗している分、新卒や既卒と比べ自己分析の精度がより高い傾向にあることも評価点です。労働意欲やモチベーションの高さも、高いポテンシャルの1つとして評価されています。

主に第二新卒者を対象とした、ポテンシャル採用という採用枠もあります。ポテンシャル採用とは、求職者の潜在能力や可能性を秘めた能力を評価基準とする採用方法です。即戦力よりも将来発揮するであろう能力に期待して人材を選考します。第二新卒は採用枠にも反映されるほど、企業から高いポテンシャルが期待されています。

ビジネスマナーが身に付いている

第二新卒は社会人経験があり、基本的なビジネスマナーが身に付いている点が魅力です。ビジネスシーンでのコミュニケーションの円滑さも期待されています。企業にとって即戦力として期待できるため、転職市場での評価が高く注目されています。企業が期待する基本的なビジネスマナーは以下のとおりです。

  • 挨拶の重要性を理解し、適切なタイミングでできる
  • 敬語やビジネス用語を正しく使える
  • 報告や連絡、相談(ホウレンソウ)が適切にできる
  • メールや電話のマナーが分かる
  • 時間管理ができる

転職前の業界や業種が同じであれば、業界構造や商談の進め方などを理解している点も評価のポイントになります。業界や商材の違いを理解すれば、短期間で活躍できるという期待があります。

研修コストが抑えられる

企業は第二新卒を採用することで、研修コストを大幅に抑えられます。第二新卒は、基本的なビジネスマナーなどをすでに身に付けている場合が多く、初期研修が不要です。一般的に新卒採用は、入社後にビジネスマナー研修が必要です。一方、第二新卒では新入社員向けの研修時間やコストを削減できます。

第二新卒は既に現場での実務経験を持っているため、即戦力として活躍しやすいです。社内でのOJT(On-the-Job Training)も短期間で効果を発揮します。教育担当者の負担も軽減されるため、教育担当者が他の業務に集中できる点も大きなメリットです。

柔軟性に優れている

第二新卒は、柔軟性に優れている点が転職市場で高く評価されています。新しい環境に対する適応力が高く、柔軟に対応を求められる現代のビジネス環境で有利です。異なる業界や職種への転向がしやすく、新しいスキルや知識の習得が迅速に可能です。チームや組織のダイナミックな変化にも対応できる点が魅力と言えます。

第二新卒の転職活動のポイント

第二新卒の転職活動のポイント

第二新卒の転職活動のポイントを押さえることが、転職活動の成功につながります。具体的なポイントは以下のとおりです。

  • 転職理由
  • 自己分析
  • 企業研究
  • 応募書類
  • 面接

» 第二新卒の転職市場の現状とおすすめの職種を解説!

転職理由

転職理由には、企業が抱く第二新卒者への早期退職の懸念を払拭する内容を盛り込みましょう。第二新卒の場合、一度短期間で退職していることから「採用しても早期に辞めてしまうのでは」という懸念を持たれやすいです。

実際の転職理由がネガティブであっても、ポジティブな言い換えで応募企業に好印象を持ってもらいましょう。ネガティブな転職理由であっても、前向きな姿勢やキャリアプランにつながる要素を見つけ、ポジティブな内容に変換します。転職理由の内容をどのように伝えるかが大切です。

企業へ好印象を与えるために、転職理由を創作するのはNGです。本心ではない転職理由を作ると、踏み込んだ質問をされたときに一貫性のある回答ができなくなってしまうためです。他責的な内容も控えましょう。他人や環境のせいにしているイメージが付くと、転職には不利になります。
» 第二新卒が就活を成功させるポイントを徹底解説!

自己分析

自己分析では自分の強みや弱みの明確化が大切です。強みや弱みを理解すると、自分に合った求人に応募して、企業に的確にアピールできます。過去の経験やスキルを振り返り、エピソードを具体的に整理すると自己分析しやすいです。成功したプロジェクトや困難な状況をどのように打開したかを振り返りましょう。

将来のキャリアプランを具体的に設定するのも有効です。自分が何を求め、どのようなキャリアを築きたいのかを明確にすると、転職活動の方向性が定まります。興味のある分野や価値観を確認し、企業が求める人物像と自分の適合性を考えましょう。転職理由や転職後のキャリア形成にも役立ちます。

企業研究

企業研究を行い、企業の文化やビジョンに共感できるかを確認しておくと、ミスマッチを防げます。企業のウェブサイトやSNSなどを活用して情報を収集し、自分の価値観と合うかを見極めましょう。企業研究は自分が企業でどのように貢献できるかを考える助けにもなります。企業研究は以下の点に注目しましょう。

  • 主要な事業内容
  • 製品やサービス
  • 業績や成長率
  • 業界内でのポジション
  • 働きやすさ(福利厚生など)
  • 従業員の平均年齢や勤続年数
  • 社員の口コミや評判
  • 社会貢献への取り組み

応募書類

応募書類は第一印象を決める重要なツールです。自分の強みを具体的なエピソードで説明したり、応募企業のニーズに合ったスキルや経験を強調したりしましょう。採用担当者がどのような部分に着目しているのかを考え、応募書類を作成することが大切です。採用担当者が応募書類で確認するポイントは以下のとおりです。

  • 人柄が自社に合っているか
  • 企業が求めるスキルがあるか
  • 入社意欲はどれほど強いのか
  • 失敗を認めて今後に活かせる素直さがあるか
  • 基本的なビジネスマナーに沿って作られているか
  • 顔写真の雰囲気や身だしなみはきちんとしているか

第二新卒は社会人経験を持つため、履歴書と合わせて職務経歴書も作成しましょう。他の応募者との差別化が図れる書類なので、分かりやすく作成しましょう。応募書類は企業からの指定がない限り、手書きかPCどちらで作成しても問題ありません。

面接

面接対策は自分の適性や意欲、魅力を直接伝える機会です。模擬面接の活用や、過去の面接質問のリサーチなど十分な準備をすると自信を持って臨めます。自己PRや志望動機では、具体的な職務経験を交えつつ、自分の強みやスキルをアピールしましょう。企業のビジョンに対する理解を示すのもポイントです。

第二新卒の面接では、就活の時とは異なり、社会人としての経験が問われます。基本的なビジネスマナーやスキルが備わっているかも注目されます。熱意やポテンシャルの高さも選考基準になるため、きちんとアピールしましょう。採用担当者の質問意図を正しく把握して、的を射た内容で答えましょう。

マナーや服装にも気を付ける必要があります。面接の印象は第一印象で決まることが多いため、清潔感のある服装や礼儀正しい態度が大切です。面接の最後には、応募者から質問があるかを聞かれることが多いです。企業への質問を用意しておくと、企業への関心度や意欲をアピールでき、好印象につながります

第二新卒の転職先におすすめの職種

第二新卒の転職先におすすめの職種

第二新卒は若さと柔軟性があり、かつビジネスマナーが身に付いているため、企業にとっては魅力的な人材です。第二新卒の転職におすすめの職種は、以下のとおりです。

  • IT職
  • 営業職
  • 教育職
  • クリエイティブ職

IT職

IT職は、IT(情報技術)を活用したサービスを扱う職種で、未経験でも学習と経験を積んで活躍できます。「キャリアアップが見込める」「業界自体に将来性がある」「手に職がつく」などの理由からおすすめです。IT業界で人材が不足しているという点も挙げられます。IT業界は常に新しい技術が進化しており、第二新卒のような若く柔軟な人材が求められます。

営業職

営業職は営業経験がなくても、能力や人柄を評価されれば転職できます。営業職で求められるものは、コミュニケーション能力や幅広いスキルです。人と話すのが好きという人は営業職が向いています。営業職はインセンティブによって給与が上がりやすく、高いモチベーションで働けるのも魅力です。

教育職

教員免許や専門的な資格を持っている場合には教育職もおすすめです。学校教員や塾講師など、教育の現場で活躍できます。教員免許を持っていない場合でも、塾講師や家庭教師で教育職に就くことが可能です。学習カリキュラム組み立てや教材作成も業務に含まれます。

教育職は社会貢献度が高く、やりがいを感じやすいのが魅力です。コミュニケーション能力や指導力に長け、人との関わりが好きな方には適しています。研修制度が整っている職場が多く、スムーズにキャリアを再スタートできます。

クリエイティブ職

クリエイティブ職は柔軟な発想が求められるため、第二新卒の持つフレッシュな視点が評価されやすい職種です。デザインや映像、文章などの新しいものを生み出す仕事で、発想力やデザイン力が必要です。クリエイティブ職には、デザイナーやコピーライター、コンテンツクリエイターなど、多岐にわたる職種があります。

クリエイティブ職は、リモートワークやフレックスタイム制などの多様な働き方があるのが魅力です。経験を積めばフリーランスとして独立も可能です。業界内での競争が激しいため、自分の強みを明確にし、スキルを継続的に高める努力が必要になります。

第二新卒の転職活動の際によくある質問

第二新卒の転職活動の際によくある質問は以下のとおりです。

  • 転職理由はどのように説明すればいい?
  • 未経験職種への応募方法は?
  • 有効な自己PRの方法は?

転職理由はどのように説明すればいい?

転職理由は、事実に即した理由をポジティブに伝えることが大切です。転職理由がネガティブなものであっても、伝え方を間違わなければマイナスにはなりません。ネガティブな転職理由をポジティブに言い表す例は以下のとおりです。

転職理由言い換え
給与や待遇への不満評価を実感できる職場を希望
長時間労働への不満法定内の残業で業務に集中できる環境を希望
希望しない部署配属への不満学習を持続しており、学んだスキルを活かせる環境を希望
人間関係への不満年齢やポジションに関係なく建設的な意見交換ができる環境を希望
体調不良現在は体調に問題がないことを説明

転職理由は退職を決めた理由や自分の強み、熱意につながる要素を見つけてポジティブな内容に変換しましょう。転職先を決める段階で、転職理由にマッチする企業選びをしておくことも重要です。戦略的な対策で、採用担当者へ好印象を与えましょう。

未経験職種への応募方法は?

未経験職種へ応募する場合、まずは自己分析を行って、自分の強みやスキルを把握しましょう。自己分析を通じて自分の適性や得意な分野を明確にすると、未経験職種でも自信を持ってアピールできます。過去の経験や実績を振り返り、どのような状況で成果を上げたかを整理するとアピールポイントが見えてきます。

応募する職種に関連するスキルや経験を整理し、ピックアップしましょう。未経験でも、熱意や興味が十分にあることを強調してください。企業が第二新卒に求めるのはスキルだけでなく、やる気や柔軟性です。どのようにして応募職種に興味を持ったか、どのような努力をしているかを記載すると効果的です。

未経験職種に関連する資格やオンラインコースを受講すると良いでしょう。具体的なスキルアップや専門知識の証明になります。IT業界に興味があるなら、基本的なプログラミング講座を受けると、自分の学習意欲を示せます。

ネットワークを活用し、業界の情報収集や関係者と交流することも重要です。関係者との交流によって、業界の現状や求められるスキルについてリアルな情報を得られます。業界のセミナーに参加したり、SNSで業界関係者とつながったりすると、役立つ情報を得られます

有効な自己PRの方法は?

有効な自己PRの方法は「前向きに取り組む姿勢がある」「強みを活かせる」という2点をしっかりと伝えることです。自分の実績を具体的に示すと、担当者に具体的なイメージを持ってもらえます。前職で担当したプロジェクトの成果や、自身の貢献度を数字で示すと効果的です。

自己PRでは、他の応募者との差別化を明確に伝えましょう。企業のニーズに合わせてアピールすると、採用担当者に企業にとって必要な人材であるとアピールできます。IT系の企業ならば、技術的なスキルやプロジェクト管理能力を強調してください。

簡潔で明確な表現を使うことも重要です。長々とした説明は避け、ポイントを絞って話すと好印象です。採用担当者に信頼感を与えるために、堂々と自己PRを行いましょう。

まとめ:第二新卒に注目している理由の理解が重要

第二新卒は新卒入社後3年以内に転職活動をする人を指し、転職市場では注目される存在です。注目される理由として、基本的なビジネスマナーを身に付けている、柔軟性や素直さがある点が挙げられます。ポテンシャルの高さや高い熱意、研修コストが抑えられる点も企業にとっては大きなポイントです。

第二新卒として転職する際は、企業が第二新卒に注目している理由を理解しましょう。注目理由に沿った志望動機や自己PRを行って、採用担当者にアピールしてください。自己分析や企業研究を綿密に行うと、理想の職場に就職できます。

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